vol.2 安全管理における具体的な活動

皆様こんにちは。第2回目の「頑張れ現場監督」です。
施工管理というお仕事をイメージし易くなって頂く事を目標に、今回は前回お話した各種管理業務をより具体的にみていきたいと思います。

前回はこちら→ vol.1 施工管理の仕事内容

◇施工現場での安全管理◇

工事現場を想像してみて「安全第一」という文字が思い浮かぶ方もいるのではないでしょうか。建設業は他産業に比べ、事故発生頻度こそ少ないものの発生時の重大性が大きいと言えます。現場には大型トラックが出入りし、クレーンで重量物を吊り上げ、狭い足場で高所作業したりと多くの危険が潜在していることが想像できると思います。そんな就業環境において、他産業より事故発生頻度が低いのは現場監督が「安全管理」をしっかりと行っているからに他なりません。
現場での労働災害撲滅は業界全体の使命であり、過去の経験から

○上下作業の禁止(落下物等の危険性)
○吊り荷の下の人払い(吊り荷落下事故)
○高所作業時の安全帯の使用(墜落時の命綱)

上記のような、請負会社によらない「工事現場ではあたりまえ」と定着している安全ルールもあります。そのような通例となっている安全行動に関して繰り返し言い続ける事も施工管理として大切な業務ですし、現場状況に合わせ多面的に「不安全」を無くしていく為の活動の継続が大切です。

これより、事故が発生する要因として大きくあげられる「環境的要因」「人的要因」の2つの側面に関し、施工管理としての安全活動をみてみましょう。

【不安全な環境(設備)の排除】

工程が進むにつれ潜在する危険は変わっていきます。
その時その場所における危険を察知し、適した安全対策を講じる必要があります。

○重大事故に直結する墜落や滑落を防ぐ為開口部や端部には蓋や手摺を設ける
○重機の旋回半径に三角コーンとコーンバーで囲いを設ける
○使用機器機材の安全点検がされているか確認する
○危険個所を目立たせる為の安全看板設置する

あげればきりがない程に「不安全」な環境は多く、小さな危険を大きく目立たせる事で事故を予防します。施工管理者は現場の危険に敏感となり、施工者が安全に作業が出来る環境整備と段取りを行います。

【不安全な行動(人)の排除】

当然ですが、あえて危険な事を行うような人はいません。交通事故と同様に、ちょっとした不注意やうっかりが大事故となりますので、現場では「きっと大丈夫だろう」といった行動は厳禁です。

○KYK(危険予知活動)の実施

これは毎朝の朝礼時に行います。各施工業者さん毎に当日行う作業における危険を想定し、その事故が発生しない為にはどうするかを職人たち自身に書き出させます。「この作業時にはこんな危険が考えられる」から「こうすることで防ごう」と実行動を元に事故防止を意識させることで安全行動を促します。

○新規入場者教育の実施

その施工現場に初めて作業に入る作業員全てに実施される教育で、当該現場における各施設設備の位置や禁止事項等を理解させる為に行います。

○職長会議の実施

各施工業者のリーダーである職長が集まり毎日行われる打合せです。各工事の進捗確認や次の作業に移る為の障害が無いかを共有し、実際の施工をする立場からの意見が集められます。

ほんの一例ですが、何より現場に携わる一人ひとりが安全に対する意識を持つことが大切なのです。日常と違い視野が狭く機材道具を抱えての移動などただの歩行ですら危険な状態です。そんな状態となった目線で「不安全」を察知していくので施工現場の安全対策には知識と経験を要します。当たり前と思い込むことこそ慢心となり事故に繋がるので、施工管理者は口酸っぱく声を出して行かなくてはなりません。
 
また、夏の暑い日には熱中症など体調不良にも気を配り施工者へ適度な水分補給を促したり、風の強い日には現場周辺を行き交う一般の方々に被害が及ばぬよう現場内のモノの飛散対策をしたり、豪雨等悪天候時には足元も滑る為その日の工事を中止したりと、様々な判断や決断をしなければならないのも現場監督です。

事故にあって一番苦しむのは当の本人。現場に携わる全員がそうならないよう一朝一夕とはいかないですが、小さな「不安全」の芽を摘み取り事故災害を起こさない現場づくりが出来る施工管理者となって頂きたいものです。

それでは、また次回 「vol.3 品質管理の仕方」でお会いしましょう。

 

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